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『スターウォーズ/クローンウォーズ(2008年 劇場版)』感想 こんなんスターウォーズじゃないもん…

『マンダロリアン』シーズン2が来るぞ!

アソーカ・タノが出るらしいぞ!

ところでアソーカって誰?

SWスピンオフ『クローンウォーズ』の主人公らしいぞ!

じゃあ予習のため『クローンウォーズ』観なきゃね!←いまここ

 

という訳で今月の私は『クローンウォーズ』強化月間です。
その第一歩として2008年の劇場版『クローンウォーズ』をさっそく観てみた次第ですが…これがまぁぜんぜん面白くないでやんの(;´・ω・)
いきなり雲行きが怪しくて笑顔になれない…。
テレビアニメ版は大丈夫なんだろうな…(;^ω^)

 

 

スターウォーズ/クローンウォーズ

2008年 アメリカ
監督:デイブ・フィローニ
出演:マット・ランター、アシュリー・エクスタイン

 

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ [Blu-ray]

 

評価 D

 

時間軸的にはスターウォーズ エピソード2と3の間にあたる本作。分離主義同盟率いるドロイド軍団と、クローン軍団を主体とする共和国軍の大戦争が泥沼化している時代です。
各地を転戦するオビ=ワンとアナキンは、銀河外縁部の足掛かりを得るためジャバ・ザ・ハットに力を貸すことになる…というお話。
そんな中、新キャラのアソーカ・タノがアナキンの弟子として新登場するわけです。

 

しかし…。
内容うんぬんの前にCGアニメのショボさがまずいかんともしがたい。
10年以上前の作品をして「今と比べてグラフィックがショボい」と評するのも当然すぎてナンセンスな話なんですが、それを差っ引いても映像に魅力がない。月並みな表現ですがセンスがありません。
戦闘機は段ボール製に見えるし、人物のノッペリ感は粘土みたいです。
モーションキャプチャーで再現したというライトセーバー戦も、人物の動きが異様にキレキレでかえって不自然。悪い意味で人形劇っぽくなってます。
好みの問題もあるのでしょうが、冒険活劇なのに映像的迫力に期待できないという点は大いにマイナスです。

 

脳が「カッコイイ!」と認識してくれないカートゥーン調の画風。

 

じゃあストーリーは面白いのかと言えばこちらも微妙で。
まずジャバ・ザ・ハットの息子を救出するという銀河一やりがいの無いミッションを話の中心に据えてしまった判断が理解に苦しみます。

あらゆる犯罪行為に手を染める極悪人に「仲良くしといた方が戦争に有利だから」という目先だけにも程がある理由で援助を申し出てしまうジェダイ。
共和国の大義はどうなっちまったんだ…。ジャバの犠牲になった無力で善良な市民たちが浮かばれなさすぎます。
そんなブレブレの態度だから滅ぶんだよジェダイ…。

根っからの政治家であるヨーダが、利害を鑑みあえて汚れ役を引き受けたというならまだ分かります。
しかし骨の髄まで理想主義者のアミダラまでもが「偉大なるジャバ様」と歯の浮くようなお世辞でナメクジ野郎に媚びる姿には違和感を禁じ得ません。誰だよお前。

メイスやアナキンは一応
「ジャバと取引するなんてとんでもない!」
と難色を示しますが、特に反抗するでもなく「まあ命令だししゃーない」程度の認識でけっきょく任務に赴きます。
ジェダイがそれでいいのか!命令実行マシンかお前らは!

 

アソーカがウザ過ぎるのも難。
新キャラを立てたい気持ちは理解できますが、周囲を無能扱いして相対的にアソーカを上げる手法はどうかと思います。

特にアナキンの割の食い方は尋常じゃなく、口ばっかり偉そうなただのバカにしか見えない有様。
アソーカのピンチに「今行くぞ!」とスピーダーバイクで駆けつけるも、近くまで来たところでアソーカに気付かず「…こっちかな?」と颯爽と素通りしていくシーンには笑いを通り越して哀しみの涙がこぼれる…。役に立たなさすぎるだろ( ;∀;)

クソ生意気なイキりたガールなのは結構ですが、そんなこんなで言動にイヤミが出てしまい魅力が上手く出せていませんアソーカ。
むしろいわゆるメアリー・スー的な押しつけがましいウザさがにじみ出る…。
アカン…。
これはアカンよ…。

アソーカ含め、サーガに登場しないキャラの掘り下げが浅すぎるのも良くありません。
アサージ・ヴェントレスとか初めて見たけど、何者なのかさっぱり分からん。

 

イキり思春期ガールのアソーカ。
人物描写が浅薄で、ウザさだけが残る始末…。大丈夫なのかコイツが主人公で!

 

そんなこんなで多分に期待はずれでした『クローン・ウォーズ』
まあクローン兵らの熱い戦闘意欲や意外と豊かな個性などはかろうじて楽しんで見ることができましたが…テレビアニメ版をこれから見ようという気分にはしっかり水を差してくれました( ;∀;)
頼むぞアニメ版『クローン・ウォーズ』…!

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